qphoney記

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qpstudy09を開催してきました

去る2/25にqpstudy09を開催してきました。
参加していただいた皆さん、ありがとうございました。

qpstudyとは

「インフラ系技術の初心者にもやさしい」勉強会のつもりです。
ググったら幸せになれると思います。

qpstudy09

第9回目はqpstudyと派生勉強会の合同開催、名付けて「qpConference@TEST」を開催しました。

qpConference@TEST - ITインフラ勉強会qpstudy系ポータルサイト
http://sites.google.com/site/qpportal/qpconference-attest

開催場所は新宿に引っ越されたNiftyさんの会議室。
当日は2つの会議室で別のセッションが同時開催されたり、2つの会議室を1つにつなげて大きな会場にしたり、ラウンジではあのインフラエンジニア双六を楽しんだり、つまりは結構なカオス状態でした。
@TESTという名前にある通り「qpstudy系勉強会で合同開催したらどうなるのか」を実験してみました。

喋ってきた

実はメインで喋るのは初めての事でした。
名だたるゲストスピーカーが参加して下さるので僕が喋る機会が無かったのも事実ですが。
今回はエンジニアと料理というテーマを掲げた言いだしっぺが僕だったので喋らせてもらいました。
当日の資料はこちら。

レシピ

料理という事でレシピをCookpadさんに登録、公開してみました。
Githubより気軽ですね。

Cpicon こくうま♪枝豆と黒オリーブ炒め♪ by qphoney♪

つくれぽとかお待ちしてます。

開催してみて

悪かった点

・懇親会のピザが足りなかった
 これは完全に僕の見積もりが失敗しました。
 長丁場の勉強会だと参加者の腹ペコ値がかなり高くなってピザが瞬殺でした。
 参加人数だけじゃなく、勉強会の時間でもピザやビールの量を調節した方が良さそうです。

・スタッフの負担が大きかった
 複数同時開催だったので受付の対応にかなりのリソースを費やしてしまいました。
 また、中盤から参加する方もいたので受付スタッフは常に受付で待機しなければなりません。
 受付スタッフは勉強会本編に全く参加出来ない状態を作ってしまいました。
 カンファレンス形式で開催する際には受付フローに工夫が必要だと感じました。

・予想以上に僕の発表が早く終わってしまった
 今度はもうちょっと中身のある話にします…。

良かった点

・同時開催で色んな人を取り込めた
 カンファレンス形式だったのが要因か、初参加の方が多く見られました。
 また、会場付近にいる事で他のセッションに来ている発表者、参加者間で名刺交換しているシーンも見られました。

・ラウンジで休憩できた
 コレが意外とヒットしたと思っています。
 インフラエンジニア双六を楽しんだり、ちょっと休憩したり、障害対応出来るスペースがあると心も身体もリフレッシュ出来ます。
 当日は懇親会(ビアバッシュ)の最中に休憩して座っている方もいました。
 特に懇親会はLTでネタが飛び交い白熱します。
 少し落ち着ける場所があるというのは良いと思いました。

・無事に帰れた
 特に落し物をすることもなく無事に帰宅できました。
 帰りに id:akuwano さんとカレーを食べている時にお冷をだばぁしてしまったのが事故っちゃあ、事故になるでしょうか。

まとめ

反省点がいくつか出てきたのでスタッフ間で問題出し、改善案、タスク化をお酒を飲みながら話したいと思います。

やさしいElastiCacheの使い方と注意点

Elasticな日々が続いております。

ElastiCacheを検証してたらちょっとハマったので備忘録的にエントリー。

ElastiCache?

AWSのサービスの1つです。
詳しい事はググったら良いと思います。

【AWS発表】 Amazon ElastiCache - 分散型メモリキャッシュの新サービスを発表
http://aws.typepad.com/aws_japan/2011/08/amazon-elasticache-distributed-in-memory-caching.html

Amazon ElastiCacheをManagement Consoleから使ってみる
http://dev.classmethod.jp/cloud/amazon-elasticache-management-console/

Amazon ElastiCache - AWSマイスターシリーズ
http://www.slideshare.net/kentamagawa/amazon-elasticache-aws

作ってみる

f:id:qphoney:20120222185751p:plain
ManagementConsoleからココらへんをクリッククリック

f:id:qphoney:20120222185802p:plain
ほげほげします

f:id:qphoney:20120222185808p:plain
ココらへんはデフォルトにしました

f:id:qphoney:20120222185814p:plain
あとワンクリック

f:id:qphoney:20120222185821p:plain
デキタヨー

ハマりポイント

結構ハマったのがSecurityGroupsでした。
手元で検証した結果、どうやら…

  • ElastiCacheのSecurityGroupsにはEC2のSecurityGroupsはIDじゃなくてNameを入れる
  • ノード間のデータ同期はしない

後者は完全に勘違いだったのですが、前者はちょいとハマったので解説します。

こーゆーこと

ElastiCacheに接続出来るEC2のSecurityGroupsを指定する部分はIDではなくてNameを指定します。

f:id:qphoney:20120222185825p:plain
こっち

f:id:qphoney:20120222185832p:plain
合わせてAWSアカウントIDも入力します。

f:id:qphoney:20120222185836p:plain
こんな感じ。

みなさんもIDを指定しないように注意してくださいね!

大事な事を忘れてたので追記

ElastiCacheのSecurityGroupsは大文字と小文字を判別出来ないのでEC2のSecurityGroupsは小文字で設定する必要があります。
これでかなりハマりました。
なので僕は泣きながらEC2のSecurityGroupsを設定しなおして…あれ?
今、ElastiCacheのManagementConsoleを見たらEC2 SecurityGroupsをプルダウンで選択出来るようになっていますね(2012/02/23現在)。
API経由ではどのような動作になるかはこれから調査してみます。

AWSのKernel IDで刺身タンポポしたよ

ここ最近、AWSに作成したAMIが何故かt1.microで起動しないという問題と戦っていました。
嘘です。そんなに戦っていないです。

自分で作ったAMIはCentOS5.7(x86_64)。
何故かm1.largeだと起動するけどt1.microだと起動しない(Status Checkで止まる)。
ec2-get-console-outputの結果は

request module: runaway loop modprobe binfmt-464c
request module: runaway loop modprobe binfmt-464c
request module: runaway loop modprobe binfmt-464c
request module: runaway loop modprobe binfmt-464c
input: AT Translated set 2 keyboard as /class input/input0

こんなのが出たり出なかったり。
ぐぐる先生に聞いてみたら「64bitのkernelを32bitで起動しようとしてるかもよ?」的な内容のメッセージだとか。
kernel周りといえば、t1.microを起動する時のKernelIDはDefaultのまんまだったのを思い出して他のKernelIDで
起動してみる事にしました。

起動した

結果的にはKernelIDを指定する事でt1.microで起動したのですが、起動しないKernelIDもちらほら。
せっかくなので全KernelIDを調べてみました。

刺身タンポポ

microインスタンス起動成功KernelID 起動後のuname -aの出力結果
aki-000fa401 Linux ip-10-152-11-117 2.6.32-305-ec2 #9-Ubuntu SMP Thu Apr 15 08:05:38 UTC 2010 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
aki-0c04af0d Linux ip-10-146-69-106 2.6.32-313-ec2 #26-Ubuntu SMP Fri Feb 11 22:34:31 UTC 2011 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
aki-1c4ee41d Linux ip-10-153-7-148 2.6.32-316-ec2 #31-Ubuntu SMP Wed May 18 14:10:36 UTC 2011 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
aki-260fa427 Linux ip-10-146-159-182 2.6.31-307-ec2 #17-Ubuntu SMP Thu Aug 19 00:42:16 UTC 2010 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
aki-2e1db62f Linux ip-10-146-71-48 2.6.31-308-ec2 #28-Ubuntu SMP Tue Mar 1 01:54:54 UTC 2011 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
aki-327fc833 Linux ip-10-146-101-146 2.6.32-341-ec2 #42-Ubuntu SMP Tue Dec 6 14:56:13 UTC 2011 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
aki-3e0fa43f Linux ip-10-152-249-137 2.6.31-307-ec2 #15-Ubuntu SMP Thu May 27 02:59:48 UTC 2010 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
aki-4845f149 Linux ip-10-152-10-206 2.6.32-319-ec2 #39-Ubuntu SMP Mon Oct 17 15:09:31 UTC 2011 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
aki-4e0fa44f Linux ip-10-146-73-202 2.6.32-312-ec2 #24-Ubuntu SMP Fri Jan 7 18:30:50 UTC 2011 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
aki-50b40051 Linux ip-10-146-159-240 2.6.32-318-ec2 #38-Ubuntu SMP Thu Sep 1 18:09:30 UTC 2011 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
aki-50e95f51 Linux ip-10-162-42-114 2.6.32-342-ec2 #43-Ubuntu SMP Wed Jan 4 18:22:42 UTC 2012 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
aki-620fa463 Linux ip-10-146-85-207 2.6.31-302-ec2 #7-Ubuntu SMP Tue Oct 13 19:55:22 UTC 2009 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
aki-72d36473 Linux ip-10-146-22-10 2.6.32-340-ec2 #40-Ubuntu SMP Wed Nov 16 14:36:38 UTC 2011 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
aki-860fa487 Linux ip-10-146-89-87 2.6.32-311-ec2 #23-Ubuntu SMP Thu Dec 2 11:14:35 UTC 2010 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
aki-a80fa4a9 Linux ip-10-162-47-57 2.6.32-309-ec2 #18-Ubuntu SMP Mon Oct 18 21:00:50 UTC 2010 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
aki-a874dea9 Linux ip-10-152-10-175 2.6.32-316-ec2 #31-Ubuntu SMP Wed May 18 14:10:36 UTC 2011 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
aki-aaf94fab Linux ip-10-152-11-5 2.6.32-341-ec2 #42-Ubuntu SMP Tue Dec 6 14:56:13 UTC 2011 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
aki-c20fa4c3 Linux ip-10-146-70-198 2.6.32-308-ec2 #16-Ubuntu SMP Thu Sep 16 15:25:39 UTC 2010 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
aki-ccd065cd Linux ip-10-146-10-97 2.6.32-317-ec2 #36-Ubuntu SMP Fri Jul 8 18:12:30 UTC 2011 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
aki-da09a2db Linux ip-10-162-47-227 2.6.18-xenU-ec2-v1.0 #2 SMP Mon Feb 18 14:28:43 UTC 2008 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
aki-dc0fa4dd Linux ip-10-146-69-149 2.6.32-308-ec2 #15-Ubuntu SMP Thu Aug 19 04:03:34 UTC 2010 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
aki-de09a2df Linux ip-10-146-27-79 2.6.18-xenU-ec2-v1.2 #2 SMP Wed Aug 19 12:57:15 UTC 2009 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
aki-e209a2e3 Linux ip-10-150-189-130 2.6.18-xenU-ec2-v1.3 #1 SMP Wed Nov 11 23:11:08 UTC 2009 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
aki-e609a2e7 Linux ip-10-162-46-219 2.6.18-xenU-ec2-v1.4 #1 SMP Wed Dec 2 05:20:19 UTC 2009 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
aki-ea09a2eb Linux ip-10-150-182-243 2.6.18-xenU-ec2-v1.5 #1 SMP Tue Sep 21 21:13:44 UTC 2010 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
aki-f8ef5af9 Linux ip-10-152-95-234 2.6.32-317-ec2 #36-Ubuntu SMP Fri Jul 8 18:12:30 UTC 2011 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
aki-fe10bbff Linux ip-10-146-69-251 2.6.32-314-ec2 #27-Ubuntu SMP Wed Mar 2 22:53:38 UTC 2011 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
aki-fed763ff Linux ip-10-148-49-93 2.6.32-318-ec2 #38-Ubuntu SMP Thu Sep 1 18:09:30 UTC 2011 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux

いやー、無駄にがんばっちゃいました。

MySQL-5.5.20のrpmbuildでちょっぴりハマる

久しぶりにMySQLをbuildしたらちょっぴりハマりました。

環境

CentOS 5.7(x86_64)

build

必要と思われるパッケージをyumでインストールして、本家(http://dev.mysql.com/downloads/mysql/#downloads)から
MySQLのsrc.rpmをダウンロードしてごにょごにょして、さてrpmbuild!
そしたら下のエラーが出てbuild失敗。

+ install -m 644 /usr/lib/gcc/x86_64-redhat-linux/4.1.2/libgcc.a /var/tmp/MySQL-5.5.20-build/usr/lib64/mysql/libmygcc.a
+ echo /usr/lib64/mysql/libmygcc.a
+ mv -v '/var/tmp/MySQL-5.5.20-build//usr/lib64/*.a' /var/tmp/MySQL-5.5.20-build//usr/lib64/mysql/
mv: cannot stat `/var/tmp/MySQL-5.5.20-build//usr/lib64/*.a': No such file or directory
エラー: /var/tmp/rpm-tmp.15569 の不正な終了ステータス (%install)


RPM ビルドエラー:
    /var/tmp/rpm-tmp.15569 の不正な終了ステータス (%install)

あれー?と思ってspecファイルをごにょごにょしてもエラーの箇所が変わるだけ。


やだなー、怖いなー、ハマるなーと思っていたんですよ。

それで何気なく出力の結果を見ていたんです。
そうしたら…

CMake Error at cmake/build_configurations/mysql_release.cmake:126 (MESSAGE):


          aio is required on Linux, you need to install the required library:



            Debian/Ubuntu:              apt-get install libaio-dev
            RedHat/Fedora/Oracle Linux: yum install libaio-devel
            SuSE:                       zypper install libaio-devel



          If you really do not want it, pass -DIGNORE_AIO_CHECK to cmake.

こんなエラーが出てるじゃないですか。
出力の遥か彼方に流されてましたよ、ええ。

という訳でlibaio-develをインストールして無事にbuildできました。


2011年を振り返った

明けましておめでとうございます。
2012年もよろしくお願いします。

年末年始は奥様の実家にいたので暇つぶしに奥様の3DSに入っていたファイアーエムブレムに手を出してしまい、仲間がやられては最初からやり直し、仲間がやられては最初からやり直してまったく先に進めなくて手を出した事に激しく後悔している僕です。

年が明けてしまいましたが、2011年をざっくり振り返ったり2012年の目標だったり
この時期っぽい記事を書いてみます。

某ベンチャー八百屋での経験

2011年のスタートは某ベンチャー八百屋でした。
約100人程度の会社でたくさんの経験をさせていただきました。
インフラ作業の社内調整、外部ベンダとの折衝、全社あげての大規模イベント等の
自分の目で全てが見える範囲のギリギリのラインで業務やイベントを経験出来ました。
実にエキサイティングな時間でした。
しかし、会社が大きくなっていくが故に判断の遅い部分、外部へ委託する部分が
目立って来た時期でもあったように感じました。

震災

3月11日の大震災は忘れられません。
幸いにも僕の周りでは大きな被害はありませんでしたが、津波の動画をあとから見て
自然災害の恐ろしさに吐き気が込み上げてきたのを覚えています。
企業が災害に対する考え方を変えたポイントでもありました。

  • 「東北の為に何か出来る事を」
  • BCP対策を可及的速やかに」
  • 「我が社のiDCは停電しないのか」
  • 「停電しても業務を続けられるように」
  • 「在宅業務を安全に」
  • 「夏までになんとかしろ」

皆さんの会社でもこんな話やセリフを聞いた事があるのではないでしょうか。
ここでは言及しませんが、企業として色々と考えるきっかけになった出来事だと思います。

まだ地震(余震?)が続く不安な毎日ですが、被災地の方にはお体にお気をつけて毎日を過ごして欲しいと願っています。

入院

憩室炎という病気で、1週間程度の入院と絶食を経験しました。
詳細は別エントリー http://iarai.seesaa.net/article/191960200.html をご覧いただければと思いますが、入院患者という視点から色々な事を考える事が出来ました。
入院当時は身体が熱っぽいのと少しお腹が痛いのと点滴を続けなくちゃいけない程度だったので、Twitterを楽しんだり録画していたアニメを消化するなど充実した入院生活がおくれました。
モバイルインターネット回線を持っていなかったのでiPhoneがテザリングに対応してくれたら良いなーと心から思った瞬間でもあります。

qpstudy1周年

正直なところ、自分が始めた勉強会が1年も続くとは思ってもいませんでした。
これまた別エントリー http://iarai.seesaa.net/article/197573925.html でまとめています。
これは僕の力ではなく、完全にスタッフの皆さんに支えられての結果だと思っています。
これからもスタッフの皆さんにおんぶしてもらいつつ、ゆる~く続けていけるようにゆる~くがんばります。

外部勉強会への参加

勉強会を主催したおかげか、他のIT系勉強会に声をかけていただいた年でした。
楽天さんで開催されたmetacon、DevLove、まっちゃ445(僕は風邪で欠席)など、大御所の勉強会にスルっと入り込む事が出来ました。
自分が開催している勉強会(または良く参加する勉強会)ではなく、他の勉強会に参加する事で文化や運営方法が勉強できたり、自分の事を知らない人が大半なので初心にかえって参加する事が出来ました。

転職

約1年程務めた某ベンチャー八百屋さんを退職しました。
理由はシンプルで"もっとインフラ系技術を身につけたいから、この会社では身につかないから"
会社というか現場を変えようと様々な努力をしてみたつもりですが、様々な理由で不可能だと判断しました。
妻の「お主の好きにすれば良いぞ」という後押しもあって、すぐに行動に移しました。
幸運にもこんなワガママな僕を必要としてくれる会社がすぐに見つかり、現在は小さな会社のインフラを見ています。
現在の会社から「インフラ面は全部おまかせコースで」と言われているので好き勝手に検証やら本番反映やらやっています。

2012年

2012年の目標として、

  • AWSの実務投入
  • 自転車走行距離 +5000km
  • 体重 -5kg
  • 健康維持

を頑張って実現していきたいと思います。

iptrafでトラフィックを感じる生活

トラフィックを肌で感じる季節になってきましたね。

というわけで、iptrafについてちょっと調べたのでログに残しておきます。

iptrafとは

トラフィックを素敵に見える化してくれるツールです。

本家
http://iptraf.seul.org/

repoforge
http://pkgs.repoforge.org/iptraf/

yumのリポジトリ追加は適当にググッて下さい。
今回はCentOS5.7にyumでインストールしました。

# yum install iptraf

実行は以下のコマンド
(※実行はrootアカウントでね♪)

# iptraf

f:id:qphoney:20111209154851p:image

実行すると以下のような対話式のシェルが起動します。
このシェルの中で操作するとリアルタイムのトラフィック状況が確認出来ます。

f:id:qphoney:20111209154852p:image

他にもトラフィックを監視するツールは存在しますが、今回iptrafを採用した理由は

  • バックグラウンドで実行出来る
  • ログ出力が(簡単に)出来る

という点。
Webで調べただけなので、もしかしたら他のツールでもログ出力が出来るかも知れません。

主な使い方とログ出力サンプル

詳細はmanなり、Google先生で調べていただく方が早いと思います。
ここでは簡単に使い方を
リアルタイムでトラフィックを見たい時はiptrafを引数なしに実行します。

# iptraf

バックグラウンドで実行する場合は -B を引数に与えます。

# iptraf -B

この状態で実行するとプロセスをkillするまで実行し続けます。
時間を指定して止める場合は -t をつけて時間を指定(分)します。
以下の例は5分間の統計をログに出力します。

# iptraf -B -t 5

出力内容はいくつか選択出来ます。
以下はman(8)からの抜粋です

       -i iface
              immediately start the IP traffic monitor on the specified  interface,  or
              all interfaces if "-i all" is specified

       -g     immediately start the general interface statistics

       -d iface
              allows  you  to immediately start the detailed on the indicated interface
              (iface)

       -s iface
              allows you to immediately monitor TCP and UDP traffic  on  the  specified
              interface (iface)

       -z iface
              shows packet counts by size on the specified interface

       -l iface
              start  the  LAN  station  monitor  on the specified interface, or all LAN
              interfaces if "-l all" is specified

-i オプションをつける事でtcpdumpライクなIPアドレス同士の通信が記録されます。
-i オプションをつけたログのサンプルは以下になります。

Fri Dec  9 14:57:49 2011; ******** IP traffic monitor started ********
Fri Dec  9 14:57:49 2011; TCP; eth0; 76 bytes; from 192.168.10.15:22 to 192.168.10.10:62000; first packet
Fri Dec  9 14:57:49 2011; TCP; eth0; 46 bytes; from 192.168.10.10:62000 to 192.168.10.15:22; first packet
Fri Dec  9 14:58:18 2011; UDP; eth0; 139 bytes; from 192.168.10.13:17500 to 255.255.255.255:17500
Fri Dec  9 14:58:18 2011; UDP; eth0; 139 bytes; from 192.168.10.13:17500 to 192.168.10.255:17500
Fri Dec  9 14:58:43 2011; UDP; eth0; 78 bytes; from 192.168.10.9:137 to 192.168.10.255:137
Fri Dec  9 14:58:43 2011; UDP; eth0; 78 bytes; from 192.168.10.9:137 to 192.168.10.255:137
Fri Dec  9 14:58:44 2011; UDP; eth0; 78 bytes; from 192.168.10.9:137 to 192.168.10.255:137
Fri Dec  9 14:58:48 2011; UDP; eth0; 139 bytes; from 192.168.10.13:17500 to 255.255.255.255:17500
Fri Dec  9 14:58:48 2011; UDP; eth0; 139 bytes; from 192.168.10.13:17500 to 192.168.10.255:17500
Fri Dec  9 14:58:49 2011; ******** IP traffic monitor stopped ********

-g オプションをつける事でおおざっぱな情報が記録されます。
この解説がおおざっぱというのは触れないで下さい。
-g オプションをつけたログのサンプルは以下になります。

Fri Dec  9 15:02:15 2011; ******** General interface statistics started ********

*** General interface statistics log generated Fri Dec  9 15:03:15 2011

lo: 0 total, 0 IP, 0 non-IP, 0 IP checksum errors, average activity 0.00 kbits/s, peak activity 0.00 kbits/s, last 5-second activity 0.00 kbits/s
eth0: 98 total, 98 IP, 0 non-IP, 0 IP checksum errors, average activity 1.02 kbits/s, peak activity 4.20 kbits/s, last 5-second activity 0.00 kbits/s

60 seconds running time
Fri Dec  9 15:03:15 2011; ******** General interface statistics stopped ********

-d オプションをつける事で -g オプションよりもう少し詳細だけどおおざっぱな情報が記録されます。
-d オプションをつけたログのサンプルは以下になります。

Fri Dec  9 14:52:41 2011; ******** Detailed interface statistics started ********

*** Detailed statistics for interface eth0, generated Fri Dec  9 14:53:41 2011

Total:  116 packets, 10679 bytes
        (incoming: 65 packets, 5769 bytes; outgoing: 51 packets, 4910 bytes)
IP:     116 packets, 8893 bytes
        (incoming: 65 packets, 4697 bytes; outgoing: 51 packets, 4196 bytes)
TCP: 106 packets, 7404 bytes
        (incoming: 55 packets, 3208 bytes; outgoing: 51 packets, 4196 bytes)
UDP: 10 packets, 1489 bytes
        (incoming: 10 packets, 1489 bytes; outgoing: 0 packets, 0 bytes)
ICMP: 0 packets, 0 bytes
        (incoming: 0 packets, 0 bytes; outgoing: 0 packets, 0 bytes)
Other IP: 0 packets, 0 bytes
        (incoming: 0 packets, 0 bytes; outgoing: 0 packets, 0 bytes)
Non-IP: 0 packets, 0 bytes
        (incoming: 0 packets, 0 bytes; outgoing: 0 packets, 0 bytes)
Broadcast: 10 packets, 1629 bytes

Average rates:
  Total:        1.42 kbits/s, 1.93 packets/s
  Incoming:     0.77 kbits/s, 1.08 packets/s
  Outgoing:     0.65 kbits/s, 0.85 packets/s

Peak total activity: 6.24 kbits/s, 9.00 packets/s
Peak incoming rate: 2.64 kbits/s, 4.60 packets/s
Peak outgoing rate: 3.60 kbits/s, 4.40 packets/s

IP checksum errors: 0

Running time: 60 seconds
Fri Dec  9 14:53:41 2011; ******** Detailed interface statistics stopped ********

-s オプションをつける事でTCP/UDPの使用されたportまで含めた情報が記録されます。
詳しく確認していませんが、恐らく待受ているportに対しての通信内容だと思います。
-s オプションをつけたログのサンプルは以下になります。

Fri Dec  9 14:58:18 2011; ******** TCP/UDP service monitor started ********

*** TCP/UDP traffic log, generated Fri Dec  9 14:59:18 2011

TCP/22: 210 packets, 15712 bytes total, 2.08 kbits/s; 114 packets, 7296 bytes incoming, 0.97 kbits/s; 96 packets, 8416 bytes outgoing, 1.12 kbits/s

UDP/137: 3 packets, 234 bytes total, 0.03 kbits/s; 3 packets, 234 bytes incoming, 0.03 kbits/s; 3 packets, 234 bytes outgoing, 0.03 kbits/s


Running time: 60 seconds
Fri Dec  9 14:59:18 2011; ******** TCP/UDP service monitor stopped ********

-z オプションをつける事で受信したパケットサイズの統計情報が記録されます。
主にデバッグで使用する感じでしょうか。
-z オプションをつけたログのサンプルは以下になります。

Fri Dec  9 14:58:31 2011; ******** Packet size distribution facility started ********
*** Packet Size Distribution, generated Fri Dec  9 14:59:31 2011

Interface: eth0   MTU: 1500

Packet Size (bytes)     Count
1 to 75:                46
76 to 150:              184
151 to 225:             0
226 to 300:             1
301 to 375:             0
376 to 450:             0
451 to 525:             0
526 to 600:             0
601 to 675:             0
676 to 750:             0
751 to 825:             0
826 to 900:             0
901 to 975:             0
976 to 1050:            0
1051 to 1125:           0
1126 to 1200:           0
1201 to 1275:           0
1276 to 1350:           0
1351 to 1425:           0
1426 to 1500:           0

Running time: 60 seconds
Fri Dec  9 14:59:31 2011; ******** Packet size distribution facility stopped ********

-l オプションをつける事でLANの統計情報が記録されます。
通信先の仲良し度が分かりますね。
-l オプションをつけたログのサンプルは以下になります。

Fri Dec  9 14:58:49 2011; ******** LAN traffic monitor started ********

*** LAN traffic log, generated Fri Dec  9 14:59:49 2011


Ethernet address: f0def1857e9c
        Incoming total 62 packets, 5144 bytes; 0 IP packets
        Outgoing total 64 packets, 3994 bytes; 0 IP packets
        Average rates: 0.68 kbits/s incoming, 0.52 kbits/s outgoing
        Last 5-second rates: 0.00 kbits/s incoming, 0.00 kbits/s outgoing

Ethernet address: 000c29f1b6f9
        Incoming total 64 packets, 3994 bytes; 0 IP packets
        Outgoing total 62 packets, 5144 bytes; 0 IP packets
        Average rates: 0.52 kbits/s incoming, 0.68 kbits/s outgoing
        Last 5-second rates: 0.00 kbits/s incoming, 0.00 kbits/s outgoing

Ethernet address: 0013d4feea1e
        Incoming total 0 packets, 0 bytes; 0 IP packets
        Outgoing total 4 packets, 556 bytes; 0 IP packets
        Average rates: 0.00 kbits/s incoming, 0.07 kbits/s outgoing
        Last 5-second rates: 0.00 kbits/s incoming, 0.40 kbits/s outgoing

Ethernet address: ffffffffffff
        Incoming total 8 packets, 868 bytes; 0 IP packets
        Outgoing total 0 packets, 0 bytes; 0 IP packets
        Average rates: 0.10 kbits/s incoming, 0.00 kbits/s outgoing
        Last 5-second rates: 0.40 kbits/s incoming, 0.00 kbits/s outgoing

ログ出力

rpmでインストール(CentOS)した場合、/var/log/iptraf/にログが出力されます。
出力されたログはローテーションされないので、logrotate等に設定する必要があります。

# ls -l /var/log/iptraf/
合計 24
-rw-r--r-- 1 root root 1275 12月  9 14:53 iface_stats_detailed-eth0.log
-rw-r--r-- 1 root root  557 12月  9 15:03 iface_stats_general.log
-rw-r--r-- 1 root root 2628 12月  9 14:58 ip_traffic-1.log
-rw-r--r-- 1 root root 1540 12月  9 14:59 lan_statistics-1.log
-rw-r--r-- 1 root root  631 12月  9 14:59 packet_size-eth0.log
-rw-r--r-- 1 root root  530 12月  9 14:59 tcp_udp_services-eth0.log

出力先のログを指定する場合は -L オプションを引数に与えて続けてログファイルを指定します。

# iptraf -B -t 1 -i eth0 -L /path/to/logfile

というわけで、簡単だけどログを交えてたっぷりお伝えしました。
素敵なトラフィック監視ライフを!