クラウドが当たり前な世代に是非読んでもらいたい「Webエンジニアが知っておきたいインフラの基本」
ハートビーツの馬場さんから献本いただきました。超ありがとうございます。
Webエンジニアが知っておきたいインフラの基本 ~インフラの設計から構成、監視、チューニングまで~
- 作者: 馬場俊彰
- 出版社/メーカー: マイナビ
- 発売日: 2014/12/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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目次
感想
これはぜひともクラウドコンピューティングが当たり前な今の時代にこそ読んで欲しい1冊だと思います。特に当社の新人君達。
1〜4章は主にインフラの要件定義〜実装、実装のための必須基礎知識が惜しげも無く書かれています。そしてすごく丁寧。僕はほぼ独学でインフラエンジニアになったので自分が若い時にこの本が欲しかったと心から思いました。もちろん、おっさんになった今読んでも非常に勉強になります。
5章〜8章はシステムの運用と監視、リソース監視の結果からシステムのチューニングについて細かく書かれています。読んでいて特に印象に残ったのが5章の「障害対応中の心構え」です。引用すると、
- 落ち着いて
- 冷静に
- 勘に頼らず事実とデータを見る
- 期待通りじゃなくてもがっかりするのは後で
- うまくいかなくても担当者を責めない。判断誤りを責めない。結果を責めない。でも手抜きは絶対に許さない。
すごく当たり前な事なんですが上司やお客さんからのプレッシャーでパニクってしまう事ってありますよね。でもそんな時こそ深呼吸。落ち着いて対処すれば大丈夫、というハートフルだけど事実を受け止める的なノウハウが書かれています。文章から愛と厳しさが見え隠れしてとても心を打たれました。
全体を通して
馬場さんの仕事柄なのか、特に運用に対して非常に手厚く書かれているなーという印象です。そうですよね。システムは作るのがゴールじゃなくて安定して運用するのがゴールですもんね。あと、システムの運用全般をここまでしっかり書かれた書籍は珍しいんじゃないかなと思いました。文章も馬場さんのユーモアがたっぷりで非常に読みやすかったです。まったく飽きずに読むことが出来ました。馬場さんみたいな文章力欲しいです。
Webエンジニアどころか営業さんやプロジェクトマネージャー、Webシステムに関わる全ての人が読んだら世界はもうちょっと幸せになるんじゃないかな、と思う一冊です。